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大門(仁王門) (1452年・重文) 三井の晩鐘(1602年・重文)
閼伽井屋(重文) 金堂(1599年・国宝)
三井の霊泉 五別所寺院水観寺
西国三十三所第13番の石山寺と14番の三井寺が
天皇陛下ご即位にあたって秘仏観音像のご開帳を春から開催していたが
新型コロナの外出自粛期間と重なってしまい、半ば礼拝は諦めていた。
期間の終盤になってようやく自粛が明けたのを機に
すぐに滋賀県大津の両寺を訪れることにした。
しかし、午前中に石山寺に到着するも拝観時間の短縮のせいか
本堂はご開帳、ご朱印とも長蛇の列で大渋滞。
昼食の予約時間もあったので拝観を切り上げ、三井寺方面へと向かった。
(後日、石山寺はご開帳の期間を8月まで延長することを発表した)
観音堂へ向かう途中にある「ねずみの宮」
白河院の時代、
朝廷から三井寺に戒壇道場を設ける許可を比叡山延暦寺の横やりで取り消され
怒った頼豪阿闍梨は21日間の護摩を焚いて絶命してしまった。
その後、阿闍梨の強い念が八万四千匹の鼠となって
比叡山のお堂や仏典を喰い荒らしたしたという伝説が残る。
今も「ねずみの宮」は睨み付けるように比叡山の方を向いている。
秘仏如意輪観世音菩薩像のご開帳は5年ぶりになるだろうか。
いつもの礼拝所から外陣・内陣と入らせてもらい帳で仕切られた奥へと向かう。
祭壇上の観音様は丸味を帯びた優しいお顔に見えるが
ハッキリとした目鼻立ちはエキゾチックにも感じる。
般若心経を唱え、写経を納めてお軸にご朱印をいただいた。
礼拝後、咽が乾いたので境内にある「ながら茶房 本寿院」さんで一服。
元々僧坊だった建物を改装したという茶房は
重厚な外観と違って、アットホームな空間でとても落ち着く。
私がカメラを持ってることを知った店員さんが
庭の池に天然記念物のモリアオガエルがいることを教えてくれた^^)
日が傾き始めた頃にお寺を後にした。
この日礼拝できなかった石山寺へは、後日ゆっくりと訪れてみようかと思う。
●美味しいものガイド
・ながら茶房 本寿院☞
・三井寺力餅本家☞
・叶匠壽庵 長等本店☞
・近江牛ダイニング OKAKI ビエラ大津店☞
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・ラーゴ☞
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三井寺(園城寺)大門(仁王門) (1452年・重文)
5月の「あお若葉(もみじ)の競演」で金堂を礼拝した三井寺。
その三井寺から「黄不動尊の結縁灌頂会」の案内書が届いた。
結縁潅頂とは、
潅頂壇の中で曼荼羅の諸尊像に華を投じ、守り本尊を得仏する密教儀式のことである。
実は4年前の秘仏黄不動尊像のご開帳の折にも結縁灌頂会があったものの
迷った挙句に申し込みを見送って後で後悔した経緯があり
今回は迷わず申し込みをさせていただくことにした。
予約受付で、日程は最終日の10月14日午前となった。
三井の晩鐘 金堂(国宝)
塔頭の微妙寺横の受付所で手続きをし、控室で順番を待つ。
平常心に努めるも、慣れないことで少々不安も。
首から半袈裟を掛け、この日のために新調した数珠を握りしめて儀式が始まった。
10名が一列に並び、先頭と最後に僧侶がついて唐院灌頂堂へ向かう。
唐院は智証大師の御廟でもあり三井寺の中で最も神聖なエリアだ。
途中皆で「アビアウンケン、アビラウンケン、アビラウンケン…」と真言を唱えての行進。
一般の拝観者には、さぞやエキセントリックな光景に見えただろう。
唐院灌頂堂(重文) 探題灯篭と四脚門(重文)写真は5月撮影
秘密灌頂とも呼ばれる密教厳儀であるため、
ここから先の出来事は他言無用と固く戒められ詳しくは書けないが
一般的に知られているように、心身を清めた後に入檀し
目隠しをして曼陀羅に向かって華を投げ入れるという作法となる。
目隠しをすると不思議に心が落ちつくもので
全幅の信頼をもって無心で投げ入れた華は、大日如来の元に落ちたのだった。
結縁灌頂が終わると、灌頂堂の奥にある大師堂へ進む。
・中尊大師像(国宝)
・大師の遺骨が入った御骨大師像(国宝)
・黄不動尊像(重文)がご開帳されていてしばし合掌。
やはり黄不動尊像は厳しくも美しく、特別な存在感がある。
たった一人で三尊の前に座ると、恐れ多くて申し訳なさも感じてしまう。
そして、続けて入った長日護摩堂(重文)は部屋の半分が白い帳で仕切られており
帳を開けて入ると、突然に国宝黄不動尊画像の軸が視界に入ってきて二度見してしまった。
そばには、金堂を内陣参拝した時に身を清めていただいた尼僧の阿闍梨様も。
迫力あるお姿に、ただただ手を合わせることしかできなかったが有難い体験だった。
緊張から解き放たれ、微妙寺の隣にある「本家力軒」さんで一服。
力餅は「三井寺力餅本家」さんのが有名だが、こちらのも美味しい。
新しく屋外にイートインスペースが設えてあったので、拝観時の休憩所として便利だと思う。
もちろん観音堂でも礼拝し、写経を納めご朱印をいただいた。
近くの学校では運動会が開かれていたのだろうか、
子供達の楽し気な声が観音堂まで届きとても長閑な時間が流れていた。
「いで入るや 波間の月を 三井寺の 鐘の響きに あくる湖」
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石山寺とのコラボ企画「あお若葉(もみじ)の競演」の続きで日を改めて三井寺へ。
普段は僧侶でも入れない金堂の内陣が公開されるとあって期待は高まった。
山門 釈迦堂
金堂(国宝) 三井の晩鐘
閼伽井屋の井戸 弁慶の引き摺り鐘
三井寺は北院・中院・南院と境内が分かれている。
今回、絶対秘仏の弥勒菩薩像が祀られている厨子を中心に
北院(新羅明神)と南院(三尾明神)の本地仏と、修学院の大日如来像が金堂に遷座されていた。
南院(三尾明神)本地仏の普賢菩薩像 勧学院の本尊大日如来像 北院(新羅明神)本地仏の文殊菩薩像
(写真は三井寺HPより)
金堂の礼拝所で受付を済ませ、順番に仕切られた白い帳をくぐって内陣に入っていく。
尼僧から心得を聴き、塗香を額、口、胸、手に塗り合掌し頭を垂れて散杖で清めてもらう。
途中でオンキリキリ…というご真言が唱えられたが軍荼利明王のご真言なのだろうか?
耳元で仏心を覚醒させるという大きな金剛輪が鳴らされお清めは済んだ。
祭壇のそれぞれの仏尊の前で心経を唱える。
このような機会がなければ立ち入れない場所で、初公開の諸仏の尊顔を拝せたのが有難かった。
三井寺にはまだまだ特徴的な仏像が多くある。
境内の中にある、五別所の微妙寺で祀られている十一面観音像も
寸胴なプロポーションと写実的なお顔とのアンバランスさに興味を惹かれてしまう。
秘仏で限定的にご開帳されてきたが、今は数年前に完成した収蔵庫に安置され公開されている。
そして、西国観音霊場札所の観音堂で礼拝。
前回のご開帳時に訪れた時と同じく、内陣まで上がらさせていただき
閉ざされた厨子の前で観音経偈を唱えた。
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