西国巡礼手帖
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【圓教寺】その2 西国三十三所第27番 如意輪観音像ご開帳 /兵庫県
2016.03.27 Sunday
西国27番の圓教寺。ちょうど1年程前に参詣した兵庫のお寺だが
例年は1月18日にしかご開帳されない、摩尼殿のご本尊の如意輪観音像と脇侍の四天王像が
JR西日本の企画
により、3月まで御開帳されていると聞き再度伺うことにした。
昨年の訪問時の記事はコチラ☞☆
■山号 書寫山
■
天台宗
■開基
性空
966年
■ご本尊 如意輪観音 (摩尼殿
重文
)
■986年 花山法皇(西国観音霊場の創設者)が来山し、圓教寺の勅号を与える。
■ご詠歌 「はるばると 登れば 書写の山おろし 松の響きも 御法(みのり)なるらむ」
圓教寺のHP☞
ご本尊の木造如意輪観音座像は1933年(昭和8年)石本暁海作。座高97cm。
1926年に再刻された高野山金剛峯寺のご本尊の薬師如来像と同じく
まだ若々しさの残るご本尊であるが、祭壇の下から仰ぎ見ると迫力がある。
一木造りのため、年代を経て蓮座が大きくひび割れてしまっているのが残念。
脇侍の四天王像(
重文
)は、円形に動きを見せる衣の表現が面白ろい。
般若心経を唱えて観音様の参拝を終え、
摩尼殿の下にある「はづき茶屋」で昼食にうどんをいただく。
ラストサムライ、黒田官兵衛のロケ地となった「三之堂(
重文
)」
コの字に配置された建物は大きすぎてカメラに撮り切れない。
食堂では「播州書寫山縁起絵巻」が特別公開されていた。
さらに奥の院まで足をのばすと、開山堂(1671年再建
重文
)がある。
左右に社の護法堂と護法堂拝殿があり、こちらもコの字型に建物が配置されている。
特別開帳されていた性空上人座像(快慶作
重文
)
像の頭部には遺骨が納められていることが近年わかった。
堂内は自由に写真撮影ができる。
屋根の四隅にいる力士像は左甚五郎によるものとされており
一体は重みに耐えかねて逃げ出したという逸話がある。
開山堂のご朱印は日本で唯一、チベット語で書かれていて大変珍しい。
圓教寺から四国方面を望む。
「はるばると 登れば 書写の山おろし 松の響きも 御法(みのり)なるらむ」
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第二十七番 圓教寺
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【圓教寺】 西国三十三所27番 / 兵庫県姫路市
2015.03.09 Monday
西国観音霊場33所を続けるべく姫路へと向う。
旅程を2日間とり、初日を神戸観光にし2日目の朝に27番圓教寺へ。
いまさらながらではあるが、今回よりきちんと写経をして納めることにした。
■山号 書寫山
■
天台宗
■開基
性空
966年
■西の比叡山 天台三大道場の1つ。
■ご本尊 如意輪観音 (摩尼殿)
■986年 花山法皇(西国観音霊場の創設者)が来山し、圓教寺の勅号を与える。
圓教寺のHP→
Facebook→
<東谷>
圓教寺のある書寫山へはロープーウェイで登ることになっている。
広大なお寺は東谷、中谷、西谷のエリアに分かれており
ロープーウェイの終点は東谷にあたる。
駅からは圓教寺までの直行バスに乗るか、
仁王門まで続く「西国巡礼の道」と呼ばれる登山コースを歩くかどちらかになる。
まだ時間もたっぷりあるので登山コースを選ぶことにした。
鐘撞き堂で鐘を鳴らし、いざ出発!!(写真の裏手の坂道を進む)
「西国巡礼の道」には両脇に巡礼33所の御本尊の銅像がズラリと並んでいる。
手をあわせつつ登れば20分ほどで仁王門に着いた。が、まだこれで終わりではなく、
さらに宿坊の「圓教寺会館」の前を先に進んでようやく中谷エリアの魔尼殿へ。
<中谷>
■魔尼殿 (1922年焼失、1933年再建)
入母屋造・本瓦葺・懸造(清水寺や長谷寺と同じように、お堂が断崖からせり出している)
天人が書写山の桜の霊木を賛嘆礼拝するのを見た性空が、弟子の安鎮に命じ
生木の桜に如意輪観音の像を刻ませ、それを覆うようにお堂を建てた。
■木造如意輪観音坐像(秘仏) 1月18日にご開帳される。
■木造四天王像立像(重文・平安後期・秘仏)
■ご詠歌 「はるばると 登れば書写の 山おろし 松の響きも 御法(みのり)なるらむ」
自宅で夜中までかかって写経した般若心経を納め、ご朱印をいただく。
<西谷>
映画「ラストサムライ」の撮影現場にもなった「三之堂」
食堂(正面)・大講堂(右側)・常行堂(左側)がコの寺型に配置され大変美しい。
食堂(重文) …修行僧の寝食の場。
大講堂(重文) …教義を学び議論する本堂。内陣に釈迦三尊像(重文)がある。
常行堂(重文) …ひたすら阿弥陀念仏を唱えながら本尊を回る「常行三昧」をする道場。
カメラの画角に入りきらないくらいのダイナミックさ。
寺宝展示室となっている食堂の2階から大講堂を望む。右下奥には姫路城主本多家の墓所がみえる。
ご朱印をいただいたところで11時半になったので、昼食の予約をいれていた圓教寺会館へ戻る。
圓教寺会館では精進料理がいただける。(3日前までに要予約)
■おもてなし御膳 1620円
大広間に通されるとすぐに、阿弥陀三尊像の仏壇が目に飛び込んできた。
阿弥陀様の真ん前の座卓に座らせてもらう。
食事が用意されるまで、
三尊像の前でお経を唱えていた途中、仏壇の中でパキっとラップ音がして驚く!!
お膳は薄味なのかと思いきや、結構濃いめの味でとても美味しい。
にゅうめんの柚子、大根の味噌、どれもハッキリとしていてご飯がすすむ。
久しぶりに食べた「ぬた」が印象深い。
食事中、さらに仏壇からパキっとラップ音が!!
昼食後はロープーウェイで麓まで戻り、西国26番の一乗寺へ向かう。
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第二十七番 圓教寺
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